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お知らせ

2024年夏の海水温について

2024年夏に見られたサンゴの大規模白化現象に大きく影響していると考えられる海水温のグラフを掲載します(横軸:2024年6月1日〜9月15日、縦軸:水温℃)。ブセナ海中公園では2023年(水色)と比較して、2024年(赤色)は日平均の水温が30℃を超える日が多く見られました(2023年:12日、2024年:54日)。2023年8月3日に水温がグッと下がっていますが、これは台風の影響です。
一方、2024年夏に、慶良間諸島国立公園内の阿嘉島ニシバマで水温30℃を超える日は16日でした。ブセナでは水深5m以浅のミドリイシ類がほとんど白化で死滅しているのに対して、ニシバマではサンゴ被度は良化しています。この違いはおそらく当該サイトの地形などによる海水の流速の違いに起因するのではないかと思われます。
このようなデータを微地形ごとに蓄積、比較分析することでサンゴ礁の保全再生に適した場所や方法が明らかになっていくと考えられます。

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